平成17年9月 杉並区・中野区で集中豪雨

● 災害の原因となった気象現象(台風・前線)
 26日から31日にかけて、前線が本州付近に停滞しました。一方、台風第4号が日本の南海上をゆっくり北上し、この間、日本の東の高気圧と台風の影響で、前線に向かって暖湿気流が流入したため、北日本から東日本にかけて断続的に大雨となりました。26日夜から27日朝にかけて、栃木県と福島県境付近を中心に豪雨となり、那須(栃木県那須町)で27日の日降水量607mm(期間降水量1,254mm)を観測するなど記録的な大雨となりました。
・期間降水量(最大)1,254mm 栃木県那須町
・雨量分布図


● 災害の概要
 全国では、死者行方不明24人、負傷者55人、家屋損壊506棟、家屋浸水14,847棟の被害をもたらしました。 (*1)
 栃木県北部では記録的な大雨となり、那須岳や八溝山地にはさまれた福島県と栃木県の県境付近の市町村では、大量の降水により那珂川流域の余笹川や黒川などをはじめとする多くの中小河川が氾濫し、山間部からの大量の土砂を含んだ河水が、流域の人家や田畑などに被害を与え、栃木県内では、死者行方不明7人、負傷者19人、家屋損壊129棟、家屋浸水2,848棟の被害となりました。 (*2) (*3) (*4)
 那珂川下流部の各地でも、堤防のない地区や低い土地では浸水し、水戸市を中心に大水害となり、浸水面積1,726ha、家屋浸水1,011戸の被害が発生しました。 (*5) (*6)
 荒川の支川新河岸川があふれ、川越市内において床上浸水1,630戸、床下浸水2,197戸の合わせて3,827戸の家屋が被害を受けました。 (*7)
 江戸川流域の中川・綾瀬川流域では、浸水面積731ha、82戸の被害がありました。 (*8)
 東京都内では、浸水面積1.79ha、145戸の被害がありました。 (*9)

● 被害状況

 浸水面積

171.6ha

 家屋浸水

5,827棟

 死者行方不明

 

 負傷者

 

 家屋損壊

 

 堤防決壊

 

 その他

  


(参考資料)
*1 気象庁>台風、前線/平成17年9月3~8日
*2 東京都建設局>河川>過去の水害記録(平成17年)
*3 東京都地域防災計画>風水害編別冊資料-PDF
*4 東京都防災計画>「第1部 風水害に強い東京を目指して」>第3節 風水害の概況」-PDF
*5 集中豪雨による東京都内における水害について(速報)
*6 平成17年の災害(台風14号災害等)について(P13・14)


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