昭和41年9月 台風24号・26号

● 災害の原因となった気象現象
 グアム島西海上で発生した台風24号は高知県安芸市に上陸し、秋雨前線を刺激し西日本や近畿地方に大雨をもたらして日本海へ抜けていった。
 サイパン島北東海上で発生した台風26号は静岡県御前崎に上陸し、山梨県や栃木県の山間部では1時間に60~100㎜の降水量を記録し、静岡県から東北南部にかけて最大風速20~30m/sの暴風を記録している。 ・台風の進路図

● 災害の概要
 2つの台風による全国の被害は、死者238名、行方不明者79名、負傷者824名、家屋損壊10,853棟、家屋浸水51,626棟に及んでいる。 (*6)
 この内、台風26号により、静岡県と山梨県では大規模な土石流や河川の急激な増水により多数の死者が出た。
 利根川流域では、八斗島のピーク流量は6,040m3/sを記録し、台風4号より被害は小さかったものの、家屋倒壊及び床上浸水2,411棟、床下浸水5,212棟の被害をもたらした。 (*2)
 栃木県では死者行方不明12人、負傷者51人、家屋損壊755棟、家屋浸水6,862棟、山崩れ・崖崩れ88ヶ所、奥鬼怒温泉郷日光沢温泉(栗山村)で土石流被害などの被害をもたらした。 (*3)
 群馬県では死者行方不明15人、負傷者92人、家屋損壊1,885棟、家屋浸水3,662棟、堤防決壊240箇所、橋梁流出47箇所などの被害をもたらした。 (*4)
 横浜市では死者行方不明9人、負傷者9人、家屋損壊275棟、家屋浸水99棟、がけ崩れ4箇所などの被害をもたらした。 (*5)

● 洪水氾濫区域(不明)

● 被害状況

 浸水面積

 23,968.7ha(水害統計)

 家屋損壊

 利根川流域109戸(氾濫箇所9箇所の合計)、群馬県下(烏川・吾妻川流域)1,786戸

 家屋浸水 

 利根川流域5,638戸(氾濫箇所9箇所の合計)、群馬県下(烏川・吾妻川流域)17,331戸

 死者・行方不明

 群馬県下(烏川・吾妻川流域)257人

 負傷者

 群馬県下(烏川・吾妻川流域)190人

 堤防決壊

 利根川流域 氾濫箇所 9箇所

 その他

(参考資料)
  *1 利根川水系>河川整備方針>既往洪水の概要
  *2 河川整備基本方針>利根川水系>既往洪水の概要
  *3 栃木県地域防災計画> 風水害対策編>主な風水害・雪害> 台風第26号
  *4 群馬県風水害対策等編>過去の災害-PDF
  *5 横浜市防災計画『風水害編』>「横浜市で発生した風水害一覧」-PDF
 *7 水害統計


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