昭和36年6月 集中豪雨(台風6号)

● 災害の原因となった気象現象
6月24日から7月5日にかけて南海上にあった梅雨前線が活発化しながら北上し、26日には四国に接近した台風第6号の影響もあり、四国、近畿、東海、中部、北陸の各地方で大雨となった。7月3~5日には関東甲信に達し、長野県や神奈川県で大雨をもたらした。気象庁では「昭和36年梅雨前線豪雨」と命名している。 (*1)

● 災害の概要
 全国の被害状況は、死者行方不明357人、負傷者1,320人、家屋倒壊3,666棟、浸水家屋414,362棟に及んでいます。 ( *3)
 神奈川県では、この集中豪雨により各地で山崩れや河川の氾濫が起こり、死者7人、負傷者82人、家屋損壊725棟、家屋浸水41,989棟、堤防決壊203箇所、橋梁流出8箇所、がけ崩れ863箇所などの被害をもたらしました。 (*4)
 宅地造成地の被害が大きく、宅地造成等規制法が成立する要因ともなったと言われています。 (*9)
 利根川水系の霞ヶ浦周辺では大規模な浸水があり1万棟弱もの建物被害が発生しました。 (*8)
 那珂川流域では、ピーク流量4,340m3/sが記録され、家屋浸水59戸(栃木県内)の被害を蒙り、久慈川では、家屋浸水341戸の被害がありました。 (*2)
 江戸川水系中川では、中川水位4.58m(吉川地点)を観測し、15,687haが浸水しました。 (*7)

● 洪水氾濫区域(不明)

● 被害状況

 浸水面積

106,241ha(*8)

 家屋損壊

 29棟(*8)

 家屋浸水 

 50,551棟(*8)

 死者・行方不明

 神奈川県7人(他は不明)

 負傷者

 神奈川県82人(他は不明)

 堤防決壊

 神奈川県203箇所(他は不明)

 その他

  崖崩れ:神奈川県863箇所(他は不明

(参考資料)
  *1 天気図:災害をもたらした気象事例<梅雨前線豪雨>
  *2 水管理・国土保全>河川整備基本方針>那珂川水系>既往洪水の概要
  *3 利根川水系>河川整備方針>既往洪水の概要
  *4 神奈川県地域防災計画・資料編>神奈川県の主な災害>風水害-PDF
  *5 昭和36年の梅雨前線による豪雨(日本気象学会)
  *6 各都市の気象データ>1961.6.24~7.5
  *7 利根川水系>江戸川河川事務所>過去の洪水災害>中川・綾瀬川>「昭和36年6月台風』-PDF
  *8 水害統計
  *9 神奈川県HP> 産業・働く > 業種別情報 > 建築業 > 開発許可制度等について > 宅地造成等規制法について


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