昭和33年9月 狩野川台風(内水氾濫)

● 災害の概要

 グアム島沖で発生し、伊豆半島をかすめて大島から江ノ島に上陸し、横浜、東京から鹿島灘、三陸沖へ抜けました。
 伊豆地方で最も大きな人的被害をもたらし、東京地方では秋雨前線を刺激し1週間前に台風第21号もあって記録的な豪雨となり、甚大な浸水被害が発生しました。
 これが契機となって、狩野川放水路が計画され、昭和40年に完成しました。

● 災害の原因となった気象現象

東京地方では気象庁の観測はじまって以来の暴風雨を記録した。
・最低気圧 970.7hpa *24日の中心気圧877haを記録
・降水量   444.1㎜ (22~27日) *伊豆地方では753㎜の期間降水量を記録。
・最大風速 28.8m/s
・台風の進路図 気象庁>気象の知識>災害をもたらした気象事例 > 狩野川台風

● 洪水氾濫区域

東京都の高潮浸水域(資料:東京都河川局)
  防災科学技術研究所 > 自然災害情報室 > 防災基礎講座:災害事例編 > 高潮 > 図4.1狩野川台風による東京23区の浸水域(東京低地の浸水区域の全体がわかります。)
  江戸川河川事務所ホーム > 河川防災情報 > 浸水想定区域図・ハザードマップなど > 昭和33年9月洪水(台風22号:狩野川台風)(東京低地の浸水状況が詳しく表示されています。)

● 被害状況

 浸水面積

 28,000ha

 家屋浸水

 521,715戸 *うち、東京都:480,533戸

 死者行方不明

 1,269人   *うち、静岡県::853人

 負傷者

 1,138人   *うち、静岡県: 735人

 家屋損壊

 16,743戸  *うち、静岡県:1,605戸

 堤防決壊

 44箇所

 その他

 橋梁の流失19箇所  田畑被害約3,496ha

(参考資料)
 狩野川台風を語り伝える活動紹介(静岡新聞)