昭和24年9月 キティ台風(高潮を伴う)

● 災害の概要

 台風はマーカス島付近で発生し、八丈島、大島を通過し、小田原付近に上陸後、関東地方を北上して日本海に抜けました。
 沿岸部では高潮と相俟って浸水被害が、また河川上流部では豪雨による堤防決壊や出水による被害をもたらした。
 関東北部や新潟県の山岳部で大雨となり、渡良瀬川の上流部では堤防が決壊しました。
 台風の通過が満潮時と重なったため、関東地方では高潮となった。(東京ではA.P.+3.15mを記録した。)
 堤防を乗り越えた海水による堤防 背面の洗掘や堤防への流木の衝突等 により堤防が決壊し、多数の死者・行方不 明者を出す大災害となった。

参考:毎日新聞記事

● 災害の原因となった気象現象

東日本一帯に風雨をもたらし、東京湾に高潮が発生。
・最低気圧 横浜地方気象台 981.0hpa
・降水量   利根川流域3日間平均降水量(八斗島)204㎜
・最大風速 横浜地方気象台 32.5m/s
・台風の進路図 気象庁 > 気象の知識 > 災害をもたらした気象事例 > キティ台風

● 洪水氾濫区域

東京都の高潮浸水域(資料:東京都河川局)
  防災科学技術研究所 > 自然災害情報室 > 防災基礎講座:災害事例編 > 高潮 > 図5.5キティ台風による東京における高潮の浸水域

● 被害状況

 浸水面積

 4,284ha *利根川流域

 家屋浸水

 床上・床下 144,060戸

 死者行方不明

 160人

 負傷者

 479人

 家屋損壊

 家屋全半壊  17,203戸

 堤防決壊

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 その他

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(参考資料)