大正6年9月 関東大水害(大正6年の大津波)

● 災害の概要

 9月24日にフィリピン付近で発生した台風は西北に進路を取ったが、その後、台湾、沖縄を経て進路を北北東に変え、30日には九州、四国を掠め、夜半過ぎには浜松市に上陸し、東海・関東・東北地方を縦断して北海道に達した。
 上陸後、気圧が更に低下して暴風雨となり、東京湾では満潮の時刻と重なり、深川や品川で高潮が住宅地に押し寄せ500人以上が溺死した。
 「大正6年大津波」とも呼ばれている。
 この高潮で、江戸時代から続く千葉県市川市行徳の塩田が被災し、その後、衰退していきました。

● 災害の原因となった気象現象(台風に伴う高潮)

上陸後に気圧の低下や急速度に進行し、また東京湾では記録的な高潮となっている。
・最低気圧 952hpa
・最大風速 43m
・台風の進路図 防災誌「風水害との闘い」(第2章p16)(千葉県)

● 洪水氾濫区域(激甚な被害を受けた浦安・市川エリアのみ表示)

(参考資料)
 ・防災誌「風水害との闘い」(第2章p21)(千葉県)

● 被害状況

 浸水面積

 データなし

 家屋浸水

 302,917戸

 死者行方不明

 1,324人(行方不明を)含む 

 負傷者

 2,022人

 家屋倒壊

 全壊36,459戸  半壊21,274戸  流失家屋2,442戸

 堤防決壊

   ―

 その他

 船舶流出 8,182隻


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